都の新型コロナ分析会議 医療提供体制は最も深刻なレベル
東京都は、新型コロナの感染状況を分析する会議を開き、医療提供体制の警戒レベルを1段階引きあげ、およそ4か月ぶりに最も深刻なレベルとしました。
国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師「就業制限を受ける者が多数発生しております。社会機能の低下が危惧される」
東京都医師会・猪口正孝副会長「医療体制はひっ迫している。療養者数は第5波のピークをはるかに越え、さらに増加しています」
東京都内の感染者の7日間平均は、2日時点で過去最多のおよそ1万6075人となり、前の週のおよそ1.5倍に増加しました。
専門家は、この水準が続くと、1週間後には、およそ2万4000人を超え、爆発的な感染状況となるとし、「就業制限を受ける人が多数発生することによる社会機能の低下」を懸念しています。
病床使用率は50%を超え、重症患者数は2日時点で1週間前のおよそ1.7倍の30人となっています。
専門家は、「新型コロナと併存する他の疾患のため、集中治療を要する患者も増加傾向にある」として、体制整備が必要とし、医療提供体制の警戒レベルを1段階引きあげ、およそ4か月ぶりに最も深刻なレベルとなりました。感染状況については、引き続き、最も深刻なレベルとなっています。