都分析会議 感染状況は最も深刻なレベル
東京都は、新型コロナウイルスの感染状況を分析する会議を開き、感染状況と医療提供体制の警戒レベルを1段階ずつ引き上げ、感染状況は、最も深刻なレベルとなりました。
国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師「第5波の立ち上がりをはるかに上回るスピードで増加しております。これまでに経験したことのない危機的な感染状況となる可能性があります」
東京都医師会・猪口正孝副会長「通常の医療を制限し体制強化が必要な状況。第5波をはるかに超える療養者数の増加が危惧される」
東京都内の感染者の7日間平均は、19日時点で、およそ4555人、先週からおよそ4倍となりました。
専門家は、この水準が継続すると、1週間後の感染者は、1日1万8000人を超えるとし、「社会活動の停止が余儀なくされる可能性がある」と警戒感を示しました。
また、入院患者数は、19日時点で先週のほぼ倍の1805人に増加し、高齢者の重症患者が増加していると指摘されました。
専門家は、「第5波をはるかに超える療養者の増加が危惧される」とし、「療養者の重症度などに応じ、入院など療養先を柔軟に活用する必要がある」としました。
これらを受け、都は、警戒レベルを先週に引き続き、感染状況、医療提供体制ともに1段階ずつ引き上げ、感染状況については、およそ4か月ぶりに4段階のうち、最も深刻なレベル、医療提供体制については、上から2番目としました。