都「医療提供体制」など警戒レベル引き上げ
東京都は、新型コロナを分析する会議を開き、感染状況と医療提供体制の警戒レベルをそれぞれ1段階ずつ引き上げました。
国立国際医療研究センター・大曲貴夫医師
「感染が急速に拡大しますと、全ての都民が感染者や濃厚接触者となるリスクが高まります。その結果、社会活動の停止を余儀なくされる可能性があります」
東京都医師会・猪口正孝副会長
「療養先をより効率的に選定し、円滑に療養生活へ移行できる体制を迅速に構築する必要がある」
都内の感染者数の7日間平均は、今月5日時点のおよそ135人から1週間でおよそ1136人となり、8倍を超えています。
都内の一日の感染者数は去年8月の5908人が過去最多ですが、13日の会議ではAIを使ったシミュレーションの結果、多くの専門家が今月中にも1万人を超えると推計していることが報告されました。
専門家は、医療従事者やエッセンシャルワーカーを含む全ての都民が感染者や濃厚接触者になるリスクがあるとし、「社会活動が停止する可能性がある」とし、対策が必要としました。
また、医療体制のひっ迫を防ぐために、入院や宿泊、自宅といった療養先を症状などにあわせて「効率的に選定する体制が必要」としました。
これらを受け、都は、感染状況と医療提供体制の警戒レベルをそれぞれ1段階ずつ引き上げました。