都の医療提供体制 警戒レベルを一番下に
東京都は、新型コロナの感染状況を分析する会議を開き、医療提供体制について、警戒レベルを1段階引き下げ、初めて、4段階のうち一番下としました。
東京都医師会・猪口正孝副会長「通常の医療との両立が安定的に可能な状況である。入院患者数は継続して減少し、11月18日以降は100人を下回って推移している。感染拡大のリスクが高くなる冬に備えた体制整備が必要である」
都内の入院患者は、24日時点で72人に、重症者は8人に減少していて、専門家は、「救急患者の受け入れ体制はいまだ影響を受けているものの、通常医療との両立が安定的に可能だ」として、医療提供体制の警戒レベルを初めて一番下にしました。感染状況も、4週連続で一番下となっています。
一方、ファイザー製ワクチンの2回接種後の抗体の量について、接種の2週間から4週間後と比べ、7か月後には、およそ15分の1に低下するとの分析結果が示されました。
特に高齢者になるほど、抗体の量が下がる傾向があり、専門家は、「今後3回目の接種を進める中で、特に高齢者の追加接種が重要になる」と指摘しました。