感染研 オミクロン株の警戒レベル引き上げ
国立感染症研究所は、南アフリカなどで確認された新型コロナウイルスの新たな変異株「オミクロン株」を「懸念される変異株」とし、警戒レベルを引き上げました。
オミクロン株は、今のところ、日本では確認されていませんが、南アのほか、香港やヨーロッパでも確認され、国立感染症研究所は28日、オミクロン株を「懸念される変異株」に分類しました。
感染研によりますと、オミクロン株はこれまでに確認された変異株の中で最も多様な変異があり、特にヒトの細胞にくっつく突起=スパイクタンパク質に、30か所も変異があり、感染しやすさ、ワクチン効果の低下、再感染リスクの増加が強く懸念される、としています。
重症化については十分な情報がないということです。
オミクロン株の侵入を警戒し、厚生労働省は、海外から入国後14日以内に陽性となった人や感染経路不明の陽性者を中心に、できる限り多くの陽性者のウイルスをゲノム解析するよう、自治体に通知しました。