「懸念される変異株」に指定…渡航制限も
南アフリカで見つかった新型コロナウイルスの新たな変異株について、WHO(=世界保健機関)は「オミクロン株」と名付け、「懸念される変異株」に指定したと発表しました。
WHOは26日、緊急会合を開き、南アフリカで見つかった新たな変異株について、「オミクロン株」と名付けた上で、ほかの変異株に比べ感染力が高い恐れがあるとされる「懸念される変異株」に指定しました。指定はデルタ株に続き5つ目です。
イギリスのジャビド保健相は「今のワクチンも効きにくい可能性がある」と警告しています。
また、ベルギー政府は26日、エジプトから帰国した旅行者が「オミクロン株」に感染していたと発表しました。ヨーロッパで見つかったのは初めてです。また、イスラエルや香港などでも確認されています。
こうした中、EU(=ヨーロッパ連合)に加盟する27か国は、南アフリカとその周辺あわせて7つの国からの飛行機の乗り入れを停止することで合意しました。アメリカもこの地域からの渡航を制限するとしています。
来週にはスイスでWTO(=世界貿易機関)が閣僚会合を予定していましたが、延期が発表されました。