【箱根駅伝の気象】晴れても厳しい寒さ
2日と3日に第98回箱根駅伝が行われます。往路・復路とも、おおむね晴れる見込みですが、往路では、追い風から向かい風に変化する可能性があります。厳しい寒さの中、熱い戦いが繰り広げられるでしょう。
往路スタート時は、晴れ間があり、気温は1℃前後の見込みで、例年より冷え込みが厳しいでしょう。各校とも十分なウオーミングアップを行うはずです。
1区(大手町~鶴見)では、風は比較的穏やかでしょう。前回大会はスロースタートとなりましたが、序盤からスピードレースとなるかもしれません。
2区(鶴見~戸塚)では弱い北風で、ランナーにとっては追い風となりそうです。
3区(戸塚~平塚)では雲が日差しを遮る時間帯がありそうで、ランナーは微妙な温度変化を感じるかもしれません。
4区(平塚~小田原)の気温は8℃前後の見込みです。風向きが西よりの向かい風に変化する可能性があります。
5区(小田原~芦ノ湖)の山登りは、ランナーにとっては急激な温度低下を感じる区間です。
最高点付近では、地形の影響もあって、向かい風が強まる可能性があります。
2013年の89回大会では、強風による体力消耗で、2校がたすきをつなぐことができませんでした。各校とも気象情報を入手して作戦を練っていると思われます。
復路スタート時は晴天、例年通り氷点下の冷え込みとなりそうです。
6区(芦ノ湖~小田原)は、ランナーが最も気温上昇を感じる区間です。標高870mの最高点から一気に山を下ることで、5℃以上の急激な温度上昇を体感します。また、9時前後は気温の上昇量が大きい時間帯です。
7区(小田原~平塚)、8区(平塚~戸塚)は、北風や北東の風が予想されます。ランナーにとっては、向かい風の区間もあるでしょう。観衆による人垣はないとすれば、風を感じやすいかもしれません。
9区(戸塚~鶴見)、10区(鶴見~大手町)の気温は8℃前後で、北風が予想されます。レースに強く影響するほどの強風ではない見込みです。
前回大会は終盤での大逆転が見られました。底力を持っているランナーが熱い闘いを繰り広げそうです。
※本年も感染症予防のため、観戦や応援目的での外出はお控えください。