アイスダンス村元/高橋組 日本歴代最高点
◇フィギュアスケート・グランプリ(GP)シリーズ第4戦 2021NHK杯国際フィギュアスケート競技大会(12日~14日、東京・代々木第1体育館)
アイスダンスのフリーダンスが13日に行われ、結成2シーズン目の村元哉中選手/高橋大輔選手組が、北京オリンピック代表1枠を争う小松原美里選手/尊選手組を上回る日本勢トップの6位で大会を終えました。
村元選手が赤の衣装、高橋選手が黒の衣装をまとい演じたのは、昨シーズンから継続のプログラム「ラ・バヤデール」。
演技に取り入れた4つのリフトのうち、前半の3つは最高難度のレベル4を獲得しました。そろって回転するツイズルも息を合わせ、こちらも最高のレベル4。2人の表現力あふれる演技に、場内の観客は立ち上がって大きな拍手を送りました。
村元選手/高橋選手組は、国際スケート連盟(ISU)公認の大会に初出場し、フリーダンスは108.76点、リズムダンスとの合計は179.50点で6位。フリーと合計ともに日本歴代最高得点を獲得しました。小松原美里選手/尊選手組は合計172.20点で7位でした。
高橋選手は、高い評価を得たリフトについて。
「昨シーズンはリフトでかなりミスが多かったんですけど、今回うまくまとめられて、すごく嬉しかったです。スムーズさや見栄えだったりというのは、もう少し質を上げていけると思う。これを自信にして次につなげていきたいです」とコメントしました。
また、北京五輪への出場を争うライバルの小松原美里選手/尊選手組を上回ったことについて村元選手は、「まだシーズンは始まったばかり。あまり気を抜かず、まだまだやらないといけないことはあって、パーフェクトな演技ではない。次の試合に向けて頑張りたいと思います」と今後の意気込みを語りました。
1枠のみとなる北京五輪の代表へ弾みをつけた村元選手/高橋選手組は、次戦11月18日開幕(現地時間)のワルシャワ杯(ポーランド)に出場予定です。
写真:YUTAKA/アフロスポーツ