島しょ部で強い揺れ…津波警報待たず避難を
4日午前6時過ぎ、小笠原諸島の母島で震度5強を観測する強い地震がありました。この地震による津波はないということです。
気象庁によりますと、4日午前6時8分ごろ、小笠原諸島の父島近海を震源とする強い地震がありました。震源の深さは77キロ、地震の規模を示すマグニチュードは6.1と推定されています。この地震で、母島で震度5強の揺れを観測しました。
小笠原村・渋谷正昭村長「家にいましたら、ずずずずと大きな音を感じて、揺れが20秒から30秒くらい、揺れ方が小刻みな揺れ」
母島にある前田商店では、店内にある商品が棚から落ち床に散乱するなどの被害がありましたが、小笠原警察署などによりますと、午前9時現在、地震の影響によるケガ人や建物などの被害は確認されていないということです。
気象庁は、今後1週間程度は同じような強さの揺れに注意するよう呼びかけています。
また気象庁は、今回、地震の発生からおよそ8分後に「津波の心配はない」と発表しましたが、島しょ部での地震は震源の決定に時間がかかるため、「強い揺れを感じた場合には、津波警報を待たずに避難を始めてほしい」としています。