床には商品が散乱…小笠原諸島で震度5強
4日朝、小笠原諸島の母島で、震度5強を観測する強い地震がありました。現地では、20秒から30秒ほど揺れを感じたということで、店では商品が棚から落ちるなどの被害も出ています。
4日朝、小笠原諸島の母島にある商店で撮影された映像に映るのは、床に散乱する商品。冷蔵庫の中は、缶ビールやジュースが横倒しになっています。棚から落ちたのでしょうか、割れた瓶も散乱しています。
同じ母島にあるペンションも被害にあいました。
ペンションのオーナー
「かなり散乱した状態ですね、キッチンは。棚から落ちて物が割れたという状況でしたね。怖いなとは思いました。(揺れが)すごく大きかったから」
気象庁によりますと、4日午前6時8分頃、小笠原諸島の父島近海を震源とする強い地震が発生しました。母島で震度5強、父島で震度4を観測しました。小笠原諸島で震度5強を観測したのは、2015年以来だということです。
小笠原村・渋谷正昭村長
「小笠原ではあまり強い地震というのはないんですけれども、家にいましたら、ズズズズズと大きな音を感じて、揺れが20秒から30秒ぐらい(続いた)」
ただ、この地震による津波はなく、小笠原村役場によりますと、地震によるけが人や建物の被害は確認されていないということです。
4日朝の地震を受け、東京都は対策会議を開きました。
東京都・小池都知事
「今後余震が発生した場合などは、都民の安全の確保を最優先に取り組んでいただきたいと思います」
気象庁は、今後1週間程度は同じような強さの揺れに注意するよう呼びかけています。
また、通常地震発生から3分程度で津波に関する情報が出されますが、今回は地震発生から発表までにかかった時間は、およそ8分でした。
気象庁は島しょ部での地震は、震源の決定に時間がかかるため「強い揺れを感じた場合は、津波警報を待たずに避難を始めてほしい」ということです。