根強い“巣ごもり”?コロナ禍2年目の新年
コロナ禍で迎えた2度目の新年。今回は久々に帰省した人や旅行に出掛けたという人もいたのではないでしょうか。ただ、感染者が増加傾向にあり、スーパーの売れ筋や家庭ゴミの回収を取材すると、正月の過ごし方の傾向が見えてきました。
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4日午前9時ごろ、東京・八王子市。軽やかな足取りで住宅街を駆け抜けるゴミ収集の作業員。作業する手にも自然と力が入ります。
八王子市では、4日が新年最初のゴミの回収日。年末年始にかけてたまりにたまった可燃ゴミが、次々と回収されていきました。
作業員
「初日が一番、なんと言っても戦争みたいな感じ」
毎年恒例、慌ただしい仕事始め。この年末年始に、思い切って自宅を片付けた人も多かったのか──
作業員
「うわぁ、まじか、こりゃ」
記者
「すごいですね。また木材ですか」
作業員
「木材ですね」
大量の木材のゴミも目立ったということです。
ゴミの量から分析するコロナ禍で2度目のお正月の傾向は──
八王子市ごみ総合相談センター 森田健司所長
「特に去年(の正月あけ)と比べて多くなったり、少なくなったりはしていないので、“第6波”への懸念もありますので、自宅で過ごしている人も多いと思います」
オミクロン株拡大への懸念が広がった年末年始。去年同様、家で過ごした人も多かったのではないかと分析しています。
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こうした傾向を見込み、4日が仕事始めの東京・足立区の「ベニースーパー佐野店」では、納豆や卵、牛乳など通常の食材の仕入れを増やす一方、カニやマグロ、高級牛肉などお正月食材も需要があると予測。普段よりお得な値段で“初売り”へと打ってでました。
午前9時半、開店時間を迎えると、次々とお客さんが来店。お目当ては──
お客さん
「アイスばかり買っちゃった。(家族が)胃がもたれているみたいなので、アイスクリームでさっぱりしたいと」
お正月を家で過ごす家族のためにアイスをまとめ買いしました。
そして、店側の狙いもズバリ的中。
お客さん
「いっぱい買ってきたよ。結構買ったもんな」
記者
「何買ったんですか?」
お客さん
「数の子とカニ。明日から子供たちが来るから出してやろうと思って」
高級牛肉やカニなどのお正月食材を買っていくお客さんは、ほかにも見られました。
ベニースーパー 赤津友弥本部長
「(高級な)お肉お魚をカゴに入れているお客さまが多く見受けられました。お客さまの在宅率は少し高いのかなと思える客足だった」
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そして、3日が仕事始めだったリサイクルショップでは、新年早々、家具や家電をまとめ買いするお客さんへの配達で大忙しでした。
愛品倶楽部柏店・田島正和店長
「帰省であったり、旅行でお金を使わなかったお客さまが、高いものを買って“生活の豊かさ”を目当てに来られている」
今年も依然根強い巣ごもり需要。この店では、去年の正月と比べ家具の売り上げが倍近くにアップしているということです。