「ぬいぐるみみたい!」双子パンダ一般公開
上野動物園の双子パンダの一般公開が始まりました。観覧できるのは、わずか1分間です。実際に見た人は「ぬいぐるみみたい」などと話しました。
一方、新型コロナウイルスの感染が拡大したことで、公開は12日から3日間のみとなります。予定していたイベントを中止する動きもありました。
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観覧した人
「ぬいぐるみみたいで、本当にかわいいなって」
「かわいかったですね。運を使い果たしてしまったかな」
12日から3日間限定で始まった東京・上野動物園の双子パンダの一般公開。去年6月に生まれた「シャオシャオとレイレイ」です。12日に観覧できたのは、倍率335倍を勝ち抜いた817人のみでした。
この日を心待ちにする気持ちの強さからか、すでに開園前には長蛇の列ができていました。
ただ今回、双子パンダを観覧できた時間は、合わせてわずか1分ほどです。
パンダを見に来た大学生
「4ブロックずつに分かれていまして、各ブロック15秒ずつ」
パンダを見に来た親子(娘)「かわいかったです」
パンダを見に来た親子(母)「やっぱり、とってもかわいかったです」
このように話す親子。動画を見せてもらうと――
パンダを見に来た親子
「途中で飽きて寝ちゃった男の子がかわいい。木の上で寝ちゃって」
パンダを見に来た親子(娘)
「意外とゆっくり見られたので、本当によかったです」
パンダが大好きだという小学生の女の子は「パンダの子が木からずり落ちかけて、おっとっとという感じになってかわいいなと思って。かわいい子の方に集中しちゃって、どっちがレイレイでどっちがシャオシャオかわかりませんでした」と話していました。
パンダを見に来た大学生も、時間が短い影響で、用意していたカメラで撮る時間がなかったといいますが、かわいらしい双子パンダに癒やされたといいます。
パンダを見に来た大学生
「大きいカメラで撮る余裕がなくて、ずっと携帯の画面で撮ってましたね。双子パンダが木に登って、ササを食べてノコノコしている感じでかわいらしかったです」
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また、今回の一般公開に合わせ、京成上野駅には双子パンダ、シャオシャオのマークがついた列車が登場しました。
京成電鉄ではこの列車の他、レイレイのヘッドマークがついた列車も運行しています。また、駅構内にはパンダグッズや記念の乗車券も販売されるなど、お祝いムードに包まれていました。
京成電鉄 京成上野駅・香取利和駅長
「パンダと一緒に地域を盛り上げていければなと考えております」
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ただ、新型コロナウイルス感染拡大から、上野動物園は、双子パンダの限定公開を除き、11日から休園しています。そのため、予定していたイベントに影響も出ています。
双子パンダの公開を記念し、洋食の老舗「上野精養軒」では、かわいらしい2頭のパンダをイメージして作られたデザートプレートを12日から販売する予定でしたが、延期にしたといいます。
精養軒・秋元秀夫総支配人
「コロナが落ち着いた段階で再開園するでしょうから、そのタイミングに合わせて、もう一度仕切り直しをしたいなというふうに」
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松坂屋上野店では――
松坂屋上野店 販売企画担当・澤田華子さん
「本来ならあそこにシャオシャオ・レイレイの写真とともに、『公開おめでとう』の懸垂幕を掲げる予定でした。中止という判断を私どもの店舗でもさせてもらいました」
他にも、記念ステッカーの配布など、公開に合わせて予定していたイベントを泣く泣く中止することになったといいます。
松坂屋上野店 販売企画担当・澤田華子さん
「残念というところはありますが、安全で、みなさんでお祝いが心豊かにできるタイミングで公開してもらえればなと」
12日からのパンダグッズ販売は予定通り実施しました。上野動物園の再開を心待ちにしているということです。