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ヤフー“飛行機出勤”も可に…狙いは人材?

2022年1月13日 1:04
ヤフー“飛行機出勤”も可に…狙いは人材?

ヤフーは4月から、社員は全国どこに住んでもOKという新しい制度の導入を発表しました。片道6500円までの交通費の上限も撤廃し、飛行機でも通勤することが可能になったとのことです。

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■全国どこでも居住可能

有働由美子キャスター
「12日、IT大手のヤフーが4月から社員は日本全国どこに住んでもOK、そして新幹線だけでなく飛行機通勤もOK、という新しい制度を発表したんですが、どういうことなんでしょうか、岩本さん」


日本テレビ・岩本乃蒼アナウンサー
「これまでは、出社を指示された場合、『翌日の午前11時までに出社できる場所に住む』という条件があったんですが、それが『翌々日中』であればOKとなったんです」


有働
「そうすると、日本全国、ほぼほぼどこでも住めますね」


岩本
「さらに、交通費も月額15万円、片道6500円までと決まっていましたが、この片道の上限を撤廃するので、飛行機でも通勤することが可能になったんです」

■車中泊しながらリモート勤務…変わる考え方

岩本
「2022年1月12日現在もヤフーでは9割の社員がリモート勤務をしているのですが、ある方は、とある場所に寝泊まりしながらリモートワークをしているということなんですが、辻さん、どこだと思いますか?」


辻愛沙子・クリエイティブディレクター(『news zero』パートナー)
「キャンピングカーとか、温泉旅館とかですか?」


岩本
「正解は車です。車中泊をしながらリモートワークを続けて、趣味の野菜作りなどを楽しんでいるといいます。この方は『挑戦するものの幅が広がり、仕事へのフィードバックという点でも効果的だ』と話しています」


有働
「小栗さん、いかがですか?」


小栗泉・日本テレビ解説委員
「私が入社したころは、先輩同士が『実は家を買ったんだよ』『え、どこなの?』『山手線の内側なんだよ』『すごいなぁ。あこがれるよ』という話をしていたんです。時代は変わりましたね」

■狙いは優秀なエンジニアの獲得?

有働
「でもこれって、リモートしやすいIT企業だからできることですよね?」


岩本
「確かに、同じIT企業のメルカリやLINEも、すでに同じように全国どこに住んでもOKという制度を導入しています。ITジャーナリストの石川温さんによると、『エンジニアの需要が高まっており、首都圏などに住めない、優秀な人材の獲得を狙っているのではないか』ということでした」


有働
「辻さんも会社を経営していますが、働き方と人材確保についてはどういう風に考えていますか?」



「能力やパフォーマンスと勤務地は本来、関係ないと思います。その人が、最も能力を発揮できる環境で働いてもらうのが1番なんじゃないでしょうか」

「それと、特にエンジニアなど、市場で今求められている職種は、経済条件や福利厚生だけじゃなく、より一層、企業のそういう柔軟さみたいなものを見て選ぶ傾向にあるのかなと思うことと、能力や経験があっても介護や育児などの事情で働き方に制限がある人もいると思うので、リモートであればフラットに活躍の場が得られるというのもすてきなことだなと思います」


有働
「もちろん、すべての業種、すべての人たちができる働き方というわけではないと思いますけれども、働く人たちが、『通勤の自由度』も当たり前のように会社選びのポイントに入れてくる時代になっているようです」

(1月12日放送『news zero』より)