改めて注目の車中泊 人気“軽キャン”とは
緊急事態宣言が解除され、徐々に移動もしやすくなってきた中、改めて注目されているのが住み方です。“お試し移住”や“軽キャン”など新たなコンセプトが続々登場しています。
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神奈川県秦野市にある木のぬくもりを存分に感じられるログハウス。テラス席からは、雄大な自然を眺めることができます。この物件は、家電製品や調理器具が備えられ、インターネット環境も整っています。1世帯あたり6泊7日までは1万円と、お得に利用できます。そのカラクリは─。
秦野市交通住宅課 川口庸一課長代理
「“テレワーク”がだいぶ進んできておりまして、都会から郊外に生活を移す暮らしが注目されている。まずは“移住体験”を通して、秦野の魅力を知ってもらおうと」
コロナ禍でのテレワーク普及を踏まえ、神奈川県の秦野市が来月から行う“お試し移住”です。受け付け開始からわずか30分で予約が埋まるほどの人気で、市はこの体験を通じ将来の移住者を増やしていきたいとしています。
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緊急事態宣言も解除され、移動がしやすくなる中、改めて注目されている“第2の住まい”が、遊ぶように暮らす「車中泊」です。この週末、開催されたキャンピングカーなどを展示するイベントは、大盛況でした。
「車とは思えない」
特に今、人気の車種が─。
20代男女
「“軽キャン旅”をしようと思って、下見に来ました。“第2の家”みたいな感じで」
軽タイプのキャンピングカーです。200万円台からと、手が届きそうな価格も魅力です。
アソモビ2021実行委員長 糀屋将太さん
「若い方、女性の方が買われたり、おしゃれなものもどんどん増えているので」
コンパクトで運転しやすくおしゃれなタイプも増えていて、若い女性を中心に人気だといいます。
実際、こんな30代の夫婦も─。
YouTube「えりたく夫婦」
「すごくない」
「きれいだね」
YouTuberの「えりたく夫婦」です。軽のキャンピングカーで日本中を旅する動画を配信しています。その魅力は─。
妻 恵利さん
「朝起きて、一番最初に海が見えたりすると、気分転換にもなるし、地元の方とのつながりができたりとか」
一方で─。
妻 恵利さん
「ゴミを持ち帰らなかったりとか、近隣の方のクレームになるようなことは控えて、(車中泊が)いいイメージになっていくといいな」
ルールを守って楽しみたい車中泊です。
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都内にあるアウトドア用品専門店では、ある変化が起きています。
UPI表参道 沖本琴音さん
「ご自宅でアウトドアの雰囲気を楽しまれる方も、結構増えてきていますね」
ハンモックなどのキャンプ用品を自宅に取り入れる人が増えているといいます。特に人気だというのが─。
UPI表参道 沖本琴音さん
「こちらがソロストーブといいまして、“たき火”を楽しむ道具になっております」
コロナ禍でたまったストレスを“火で癒やす”コンパクトタイプのストーブです。
とはいえ、庭など屋外でのたき火は原則禁止とする自治体もあります。そのような場合でも手軽に楽しめそうなのが、自宅でたき火気分が味わえる卓上ランタンです。クルクルと回転しながらゆらめく炎が非日常感を演出します。ニオイや煙が出にくく、万が一倒してしまっても、燃え広がりにくい特殊な燃料を使用しているといいます。
ほかにも、卓上ランプなどを扱っている通販会社、MONOCOは─。
MONOCO 柿山丈博代表
「2019年の年始から売り始めて、2倍毎年伸びている状態です」
コロナ前に比べ売り上げは4倍ほどに伸びたということです。