感染拡大で保健所ひっ迫…区役所職員が応援
新型コロナの感染拡大が止まりません。東京・千代田区の区役所では、感染者の健康観察などを行う保健所の業務がひっ迫し、職員の応援を各部にお願いしていました。さらに、オミクロン株とともに増えているのが、子供を中心としたウイルス性の胃腸炎です。
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感染対策を行いながら求められる社会活動の継続。21日、東京の千代田区役所では──
千代田区 行政管理担当部長
「今、保健所がかなりひっ迫している状況でございまして、職員の応援をお願いしたいということで」
保健所への職員の応援を各部にお願いしていました。
千代田区 戸籍住民サービス担当部長
「非常時なので、なんとかしなければならないというところで、やりくりはしてみます」
千代田区の保健所では、感染者数は1週間前と比べ、約4倍になっていました。感染者の健康観察などを行う保健所では業務がひっ迫し、これまで22人で対応していましたが、24日から応援の職員を8人増員することを決めました。
応援の職員は総合窓口課などからも集めるため、戸籍謄本や住民票の写しの交付などに時間がかかる場合があるとして、注意を呼びかけています。
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そして、オミクロン株とともに、いま増えているのが──
保護者
「胃腸炎が先週はやってて、半分くらい(園児が)休んでるクラスもありました」
保護者
「保育園の玄関の掲示物で胃腸炎がはやってますと。クラスの保護者のお母さんとかうつったりとか」
子供を中心に胃腸炎になる人が増えているというのです。
東京都内にある小児科でも──
雑司が谷赤ちゃん・こどもクリニック 青柳裕之院長
「ウイルスが原因の胃腸炎がはやっています。主な症状はおう吐・吐き気、それから下痢です。ときどき発熱」
雑司が谷赤ちゃん・こどもクリニックでは、ウイルス性の胃腸炎の患者が、ここ数日で例年の3倍ほどに増えているといいます。
青柳院長
「外来の4割くらいは胃腸炎。感染力が強いので(第6波の前に) 密がふえてきたところと、ちょうど重なったという可能性はある」
医師は、マスクや手洗いだけでは感染を防ぐことが難しいとして、人との接触をなるべく避けることが対策になると話しています。