「家族3人で次の世界に行こう」猿之助容疑者 “家族会議”行い睡眠導入剤飲んだか…
母親の自殺を手助けしたとして、歌舞伎俳優の市川猿之助容疑者が27日に逮捕されました。猿之助容疑者の供述から事件直前の様子が徐々に明らかになってきました。
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27日、逮捕の一報が駆け巡りました。
記者(27日夜)
「逮捕から半日ほどが経過しました。これから留置先の署へ向かいます。中はカーテンで仕切られていて、様子をうかがい知ることはできません」
移動の際は常にカーテンで覆われ、市川猿之助容疑者が姿を見せることはありませんでした。
およそ1か月半前、一家に何が起きていたのか。謎に包まれていた事件は、猿之助容疑者への取り調べで徐々に明らかになってきました。捜査関係者によると、今回、大きな引き金となったのは事件が発覚する前日のことでした。
猿之助容疑者の供述
「私に関するパワーハラスメントやセクシュアルハラスメントなどの記事が週刊誌に掲載されることが一つの大きな引き金となっている」
一部週刊誌で、劇団関係者らに対するハラスメント疑いが報じられていた猿之助容疑者。週刊誌は事件が発覚した日に発売されましたが、猿之助容疑者は前日に掲載されることを知ったとみられています。
そして、その日に開かれたとみられるのが「家族会議」です。
猿之助容疑者の供述
「私に関する記事が週刊誌に掲載されることを両親に話をしたところ、家族3人で次の世界に行こうということになった」
導き出された結論は、“3人で自殺し次の世界に行くこと”だったといいます。さらに、その日の晩について、猿之助容疑者は「家族3人でうどんを食べた後、睡眠薬を水に溶かして飲んだ」という趣旨の話をしていることが新たにわかりました。
家族3人で最後にうどんを食べた後に大量の薬を飲んだのでしょうか。母親の体からは2種類の睡眠導入剤が検出されていて、どちらも猿之助容疑者に処方されていた薬だったといいます。
猿之助容疑者の27日の逮捕容疑は、母親の自殺を手助けした疑いですが、調べに対し、「睡眠導入剤を用意して“両親”が飲みやすいように準備しました」と供述、睡眠導入剤を母親だけでなく父・段四郎さんにも用意したと話しているといいます。
警視庁は当時の状況を詳しく調べるとともに、父・段四郎さんが死亡した経緯についても調べることにしています。