×

再び命を絶つ恐れや証拠隠滅の恐れも…身柄拘束を伴う逮捕が必要と判断か 市川猿之助容疑者逮捕

2023年6月27日 23:31
再び命を絶つ恐れや証拠隠滅の恐れも…身柄拘束を伴う逮捕が必要と判断か 市川猿之助容疑者逮捕

警視庁は、歌舞伎俳優の市川猿之助容疑者を母親に対する自殺ほう助の疑いで27日、逮捕しました。捜査の最新情報を警視庁クラブから中継です。

     ◇

午前10時半前に目黒警察署に入った猿之助容疑者。取り調べや食事などを終えおよそ12時間後のさきほど午後10時15分ごろ、目黒警察署を出て留置先の原宿警察署に移送されました。

――母親に対する自殺ほう助容疑で逮捕に至った理由は何でしょうか?

猿之助容疑者は逮捕前に行われた複数回の任意の聴取で、「死んで生まれ変わろうと家族で話し合い、両親が睡眠薬を飲んだ」という話のほか、「そのあと両親の頭からビニール袋をかぶせた」という趣旨の話もしていました。

警視庁はこのような猿之助容疑者の話と現場の状況などに矛盾がないか慎重に捜査を進めた結果、猿之助容疑者が薬を用意するなどして母親の自殺を手助けしたものの無理やり薬を飲ませたのではなく、母親が自らの意思で飲んだと判断し、自殺ほう助の容疑での逮捕となりました。

また、猿之助容疑者は自身も自殺を図っていて、再び命を絶つ恐れがあるほか、自宅から睡眠薬のゴミなどは見つかっておらず、猿之助容疑者が薬のゴミは捨てたと話していて、証拠隠滅の恐れもあるため警視庁は身柄拘束を伴う逮捕が必要と判断したとみられます。

――今後の捜査の焦点は?

警視庁はまずは先に死亡が確認された母親に対する自殺ほう助の疑いで逮捕し、犯行の経緯を調べていますが、本人も「自分に処方されていた薬を両親が飲んだ」と説明していることなどから今後は父親の市川段四郎さんが死亡した経緯についても調べる方針です。