小林製薬「紅麹」製造工場…床にこぼれた材料“そのまま使用”か 他にも“製造時のトラブル”?
腎疾患などでこれまでに5人が亡くなり、221人が入院した、小林製薬の「紅麹」問題。その製造工場で、床にこぼれた材料を、そのまま使用していたことがわかりました。
問題があったのは、大阪工場です。小林製薬によると、去年4月、紅麹原料の製造工程で、培養した材料を混ぜ合わせる機械のふたを従業員が閉め忘れ、床に33キロの材料が散乱したといいます。
このうち、床や機械に触れていない11キロをすくったうえで、食品向けの原料に加工し、取引先の6社に納品していました。
小林製薬は6月になり、回収を決めましたが、このうちの1キロは1社がそのまま使ったということです。
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大阪市の横山市長は、この問題を最近、把握したとしたうえで、他にも“製造時のトラブル”の報告を受けている、と明らかにしました。
大阪市 横山英幸市長
「それ以外に把握してるものが全くないわけではないんですが、厚生労働省と、情報をどこまで発信するかというのは協議しながら進めています」
国と大阪市は先月、小林製薬・大阪工場に立ち入り検査を行っていて、健康被害の原因究明とともに、製造過程や衛生管理に問題がなかったか調べています。