飛行機で"マスク拒否"の市議 苦情が相次ぐ
飛行機でマスクの着用を拒み、運航を遅らせた広島県呉市議会の谷本誠一議員。
呉市議会 谷本誠一議員
「『強制ですか?任意ですか?』と尋ねたところ、『お願いです』という形になったわけですから、お願いであれば、こちらはつける必要はないですねと」
2月6日、北海道・釧路発羽田行きの旅客機が遅れる原因となった“ノーマスク騒ぎ”。
谷本議員は普段、議場内ではマスクをつけ、アクリル板がある壇上で発言する時だけ外しています。
しかし、日頃からマスク着用の弊害を訴え、「ノーマスク運動」を提唱していました。
北海道でも、「児童のノーマスク」などがテーマの講演に招かれていたということです。
“マスク着用の強制は人権侵害”と主張している谷本議員。
呉市議会 谷本誠一議員
「結果的にみなさん、遅れてしまったことについては申し訳なかったという思いはありますが、機長がその判断をしたわけですから、私らにそこを責められてもいけないと思っています」
谷本議員のトラブルを受け、呉市議会は「政治倫理審査会」を17日に開くことを決定しました。今後、辞職勧告決議案の提出や警告などの措置を行うかどうかを決定します。
呉市議会 北川一清議長
「議員としての資質に欠けるのではないかと(政治倫理審査会を)設置した。情けない、申し訳なかった、呉市民に対して」
呉市には、9日夕方までに、谷本議員の行動についての苦情がおよそ450件寄せられたということです。