米政権 NATOめぐるロシアの要求を拒否
ウクライナ情勢をめぐって、アメリカのバイデン政権は26日、ロシア側が求めているNATO(=北大西洋条約機構)を東側に拡大させない保証を拒否する回答をしました。
アメリカのブリンケン国務長官は、国務省で記者会見に臨みました。「NATOのドアは開かれている」と述べて、ロシアの要求を拒否したことを明らかにしました。
ブリンケン国務長官「書面で繰り返しているのは、NATOのドアは開かれているという原則を守ることだ」
ロシアと欧米諸国との間では、断続的に外交交渉が続いていますが、アメリカは、ロシア側の最大の要求であるNATOにウクライナを加盟させない、いわゆる「東方不拡大」の保証を改めて拒否しました。
モスクワでは、日本時間27日午前2時すぎ、回答書面を提出したアメリカ大使が、ロシア外務省を出る様子をNNNのカメラが捉えています。
ブリンケン長官によりますと、回答では、緊張緩和に向け、双方が軍事演習を制限することなども提案。「ボールはロシア側にある」とも述べて、妥協を迫っています。
米露の外相は、近く再び会談する見通しですが事態は一層厳しさを増しています。