ロシアによるウクライナ侵攻の懸念が強まる中、ＮＡＴＯ（＝北大西洋条約機構）は２４日、東ヨーロッパ地域の防衛力強化のため、加盟国が部隊などの派遣を進めていることを明らかにしました。

声明によりますと、オランダはブルガリアに戦闘機を送り、デンマークが軍艦をバルト海に派遣することを決めたほか、フランスもルーマニアに部隊を派遣する用意があるということです。

ＮＡＴＯのストルテンベルグ事務総長は、ヨーロッパの「東部を強化することを含め、すべての同盟国を保護・防衛するために必要なあらゆる措置を取り続ける」と表明しました。

また、アメリカのニューヨーク・タイムズは、バイデン政権が東ヨーロッパに数千人規模の部隊を派遣することを検討していると報じています。

ウクライナ情勢は緊迫していて、２３日にアメリカが現地の大使館職員の家族に国外退避を命じたほか、イギリスも２４日に、大使館職員とその家族の退避を始めました。