新1万円札の偽札を使用した疑いで27歳の男が警視庁に逮捕されました。

　　　◇

警視庁が押収した、新1万円札の偽札。本物と見比べてみると、すかしがなく、少し赤みがかっています。

この偽の新1万円札を使用した疑いで逮捕されたのは、職業不詳の斎藤瑞樹容疑者（27）。警視庁によると、斎藤容疑者は、先月10日、都内のコンビニエンスストアでコーヒーとたばこ合わせて690円分を購入した際、会計で偽の新1万円札を使用した疑いがもたれています。

この偽札に違和感を持ったのはコンビニの店員でした。紙幣のホログラムがあまり光らないことや、すかしがないことなどを不審に思い通報。

新紙幣の偽札が使われた事件の摘発は、全国で初めてのことで、調べに対し、斎藤容疑者は「私がやったことです」と、容疑を認めているということです。

警視庁は斎藤容疑者の自宅から、偽造されたとみられる新1万円札と新5千円札50枚以上や、家庭用プリンターを押収。

また、コンビニやタクシーで新紙幣の偽札が使われる被害が都内で複数確認されていることから、警視庁は、斎藤容疑者との関連を調べています。