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八王子“階段崩落死亡事故”施工会社元会長を書類送検へ―警視庁

2025年2月13日 21:38
八王子“階段崩落死亡事故”施工会社元会長を書類送検へ―警視庁

2021年4月、東京・八王子市のアパートで外階段が崩れ落ち女性が死亡した事故で、警視庁がアパートを施工した会社の元会長を業務上過失致死の疑いで、14日にも書類送検する方針を固めたことが分かりました。

この事故は2021年4月、八王子市南新町のアパートで、1階から2階につながる外階段の一部が腐食して崩れ落ち、住人の大手里美さん(58)が落下して死亡したものです。

その後の捜査関係者への取材で、アパートを施工した神奈川・相模原市の建設会社「則武地所」の元会長(77)が、階段が腐食する可能性があることを認識しながら、点検などをせずに放置したことで、事故を起こした疑いが強まったとして、業務上過失致死容疑で書類送検する方針を固めたことが分かりました。

「則武地所」を巡っては、施工した241件のアパートを国土交通省が調査した結果、外階段の接合部分が腐食するなどの劣化が八王子市で5件、厚木市で1件、確認されていました。

また、事故当時、則武地所に勤務していた男性は日本テレビの取材に、「いずれ大事故になるだろうと思っていた」「とにかく早く仕上げるがメーンだったんで品質とかを無視した施工でした」と話すなど、これまでにずさんな施工が行われていたことが明らかになっていました。

最終更新日:2025年2月13日 23:55