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東海地震と関連性はない~気象庁

2011年3月11日 20:09

 11日午後2時46分頃、宮城県で震度7の激しい揺れを観測する地震があった。気象庁は、北海道から沖縄県にかけての広い範囲に大津波と津波警報を発表し、高台に避難するように呼びかけている。東海地震と関連性については、東海地震の発生が予想されるプレートは、今回の東北地方沖とは別のもので、関連性はないとしている。

 気象によると、震源は牡鹿半島の東北東130キロ付近の三陸沖で、地震の規模を示すマグニチュードは8.8、震源の深さは10キロ。この海域では先月以降、地震が相次いでいて、09年にもマグニチュード7.3の地震が発生して津波を観測している。

 気象庁は地震発生後、すぐに太平洋と日本海沿岸の各地域に津波警報を発表している。大津波警報と津波警報が出ている沿岸では、直ちに高台に避難して、解除されるまで絶対に戻らないように呼びかけている。

 さらに、今後も1か月程度はマグニチュード7程度の余震が発生する可能性があると注意を呼びかけている。

 震度7を観測したのは、宮城・栗原市、震度6強を観測したのは、涌谷町、登米市、大崎市、名取市、蔵王町、山元町、仙台宮城野区、塩竈市、東松島市、大衡村、白河市、須賀川市、二本松市、鏡石町、楢葉町、富岡町、大熊町、双葉町、浪江町、新地町、日立市、笠間市、筑西市、鉾田市、大田原市、宇都宮市、真岡市、高根沢町となっている。

 また、北海道から九州地方にかけての広い範囲で、揺れを観測している。気象庁は会見で、今回の地震のメカニズムについて、太平洋プレートと陸のプレート付近で発生した逆断層型とみていて、9日の地震との関連性についても調べている。

 気象庁は、この午後2時46分の宮城県沖の地震について「平成23年東北地方太平洋沖地震」と命名。東海地震と関連性については、東海地震の発生が予想されるプレートは、今回の東北地方沖とは別のもので、関連性はないとしている。