志賀原発で重大事故想定、石川県で原子力防災訓練 能登半島地震の後、初めて
志賀原子力発電所での重大事故を想定した県の原子力防災訓練が、能登半島地震の発生後、初めて行われました。
訓練は志賀町で震度7の地震が発生し、志賀原発2号機の外部電源が喪失、放射性物質が拡散したとの想定で行われました。
元日の地震の影響を考慮し、住民の参加が見送られ、およそ130の機関から600人の関係者が参加した今回の訓練。原発から30キロ圏内の場所では、放射性物質から一時的に身を守る防護施設が被災したと想定し、原子力防災用のエアテントを設置しました。
馳浩知事「5分以内で、できたんだから、すごいね。頑丈だ、意外と」
また孤立集落を想定した地点では、空路で住民を避難させる訓練が行われ、原発から30キロ以上離れた先で放射性物質の汚染検査や簡易除染を受けるまでの流れを確認しました。
馳浩知事「まずは職員の皆さんが段取りをしっかり把握できた。パニックが起きたらどうなるか、さまざまな状況があると思われる。住民が参加された時の困難さを想定しておく必要があるなと感じた」
県は今回出た課題を避難計画の作成などに生かしたいとしています。