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校庭安全基準 原子力安全委、文科省を批判

2011年5月2日 19:16

 国の原子力安全委員会は2日、福島第一原子力発電所の事故で校庭から基準値を超える放射線量が検出された福島県の学校の安全基準をめぐって、放射線量の測定結果を報告した文科省に対し、「非常に安易な報告だ」として不満を示した。

 文科省が先月末に行った再調査の結果、2校を除く福島県の全ての学校で、放射線量が屋外で安全に活動できる基準の一時間あたり3.8マイクロシーベルトを下回った。この調査結果を受けて、文科省は2日に開かれた原子力安全委員会の定例会議で、これらの学校では校庭の利用制限などを解除しても構わないという見解を報告した。

 これに対して、原子力安全委員会・斑目委員長は「測定結果だけを報告するのは非常に安易だ」と述べ、文科省がより積極的に校庭の放射線量を下げるための対応策を打ち出すべきという考えを強調した。

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