日勤教育訴訟、JR西に620万円賠償命令
オーバーランなどのミスを理由に「日勤教育」を受けさせられたのは不当だとして、「JR西日本」の運転士らが会社を相手に損害賠償を求めていた裁判で、大阪地裁は27日、一部の請求を認め、JR西日本に計620万円の支払いを命じた。
訴えていたのは、96年からの10年間に日勤教育を受けたJR西日本の運転士と車掌の計258人。原告らは、オーバーランなどのミスを理由にリポートの作成や草むしりを課す日勤教育を受けさせられたのは不当労働行為で、違法に当たるとして、JR西日本に対し、計2億5800万円の損害賠償を求めている。
大阪地裁は27日の裁判で、JR西日本は事故防止を目的として教育を行う権限を持っているものの、一部の日勤教育に裁量の逸脱や乱用があったとして、原告のうち61人の請求を認め、JR西日本に計620万円の支払いを命じた。