東電社長、茨城県庁を訪問 原発事故後初
「東京電力」西沢俊夫社長は25日、福島第一原子力発電所の事故後、初めて茨城県庁を訪問した。県側からは、早急に損害賠償を支払うよう求める声が上がった。
西沢社長は、橋本昌県知事ら自治体関係者や観光業、農林水産業関係者らに対して、「大変なご不安、ご迷惑をおかけしたことをおわび申し上げます」と謝罪した。
各団体からは、海水浴客が県全体で去年の15.3%しか来ていないことによる損害や、除染作業やそれによって発生する汚泥の処理費用も補償してほしいという要望が出た。
橋本知事は「生の声をもっと知ってもらわないと、賠償をどうやってするかと、長々と交渉していたら話にならないんで」と述べた上で、賠償支払いについて、早く申し込んだところは早く対応してほしいと求めた。
東京電力は9月末まで申し込みを受け付け、10月から支払いを進めていく予定。