東海再処理施設、一時的に全電源が停止
茨城・東海村にある日本原子力研究開発機構の東海再処理施設で13日、電源が停止し、一時的に放射性物質の閉じこめ機能が停止するトラブルがあった。環境への影響はないという。
トラブルがあったのは、東海再処理施設の分離精製工場。日本原子力研究開発機構によると、13日午後6時20分頃、商用電源の切り替えテストをした際、約20分間、全ての電源が停止した。この間、排風機が動かなくなり、放射性物質の閉じこめ機能を失ったという。また、高レベル放射性廃液の貯蔵タンクから発生する水素の爆発を防止するための換気機能も停止した。ただ、このトラブルによる環境への影響はないという。
原因は電源を切り替える装置の故障だった。トラブル発生から茨城県などへの通報まで1時間半かかっており、日本原子力研究開発機構は「通報体制を改善していきたい」と話している。