JR石勝線事故 2度脱線の可能性
去年、JR北海道の石勝線のトンネルで列車が脱線し、炎上した事故で、列車が停止するまで2度脱線していた可能性があることが、国交省運輸安全委員会の調査でわかった。
この事故は去年5月、JR石勝線のトンネルで特急列車が脱線・炎上し、車両6両が全焼したもので、乗客78人が軽いケガをした。運輸安全委員会が脱線の経緯を調査したところ、モーターの回転を車輪に伝える「減速機」のピンが外れたのをきっかけに傾いた減速機が枕木とぶつかり、まず、4両目が脱線。その後、線路の分岐点で元に戻ったが、今度は走行中に落下した減速機の部品に5両目が乗り上げ、停車するまでの約900メートルの間に2度、脱線していた可能性があるという。
運輸安全委員会は引き続き、火災が発生した経緯などについて調べている。