北海道と青森県を結ぶ青函トンネル内で３日、煙が発生し乗客が避難するトラブルがあった特急列車は、４日昼前に函館駅に戻された。ＪＲ北海道が事故の原因をさらに詳しく調べている。

　煙が発生した特急列車は４日午前１１時すぎに函館駅に到着し、その後、車両は函館運輸所に移された。トラブルがあったのは特急「スーパー白鳥３４号」で、３日夕方、青函トンネル内を走行中に５号車で煙が発生した。乗客１２４人はトンネルの外へ避難し、そのうち女性２人が病院に運ばれた。

　ＪＲ北海道は４日未明の会見で、原因についてモーターの配線に過剰な電流が流れ、被膜が焦げたためだと説明した。ＪＲ北海道は車両をさらに詳しく調べるとともに、北海道運輸局も職員２人を函館に派遣して原因を調査している。