JR函館線出火 国交省が原因報告書
2013年、JR函館線の特急列車でエンジン付近から出火したトラブルで、国土交通省の運輸安全委員会は、部品の一部が疲労によって折れたことなどが原因とする報告書をまとめた。
この事故は2013年7月、乗客約200人を乗せたJR北海道・函館線の「特急北斗14号」が、エンジン付近から出火したもの。原因について運輸安全委員会は、速度を調整する装置の部品が疲労によって折れ、エンジンの内部を損傷したなどとする報告書をまとめた。
整備ミスでボルトが1本つけられておらず、折れた部品にはメーカーの想定の約3倍の荷重がかかっていたとみられる。その結果、別の部品が損傷したときに火花が発生し、出火したとみられる。
JR北海道ではこのトラブルの前にも同型のエンジンで複数回、部品が損傷しており、運輸安全委員会は十分な調査を行わなかった可能性があると指摘している。