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能登半島沖の海底が約3M隆起 海底活断層か 海上保安庁

2024年2月8日 16:43
能登半島沖の海底が約3M隆起 海底活断層か 海上保安庁
提供:海上保安庁
海上保安庁は能登半島北部の海底地形に変化があるか確認するため先月8日から19日にかけて測量船「昭洋」による調査を行いました。

その結果、今回の調査で取得した水深データと2003年のデータを比較したところ能登半島の北西沖およそ1キロ、水深40メートルから90メートルの海底が幅2キロにわたっておよそ3メートル隆起していることがわかったということです。

能登半島地震では、半島の西側で大きな地殻変動が発生していますが、国土地理院の調査で輪島市西部では最大4メートルほどの地盤隆起が確認されています。

海上保安庁によりますと、今回の調査で隆起が確認された海底地形の北端は、すでに知られている海底活断層の位置とおおむね一致しているほか、陸で観測された隆起量と同程度であることから、この海底地形の隆起は能登半島地震によって発生したものと考えられるということです。

先月1日の能登半島地震では、政府の地震調査委員会は能登半島沖にある複数の活断層が関連した可能性が高いと評価していますが、海上保安庁は9日に行われる地震調査委員会に報告することにしています。

この調査結果が地震や津波の発生原因や今後の地震の予測に役立つのではと期待されています。