北が拉致認めて10年 めぐみさん両親は…

北朝鮮が横田めぐみさんら日本人13人の拉致を認めてから、17日で10年になる。めぐみさんの両親が日朝政府間協議への思いを語った。
02年9月17日、当時の小泉首相が訪朝し、平壌で日朝首脳会談が行われた。北朝鮮側は日本人13人を拉致したと認め、5人が帰国を果たした。しかし、10年たった今も政府が認定しているだけで12人の拉致被害者が帰国できていない。先月、日朝の政府間協議が4年ぶりに開かれ、局長級による次の協議の日程調整が続いている。
めぐみさんの両親は、日本テレビのインタビューで、期待と不安の入り交じる思いを語った。
めぐみさんの父親・滋さん「交渉がない時が4年間も続いたわけですから、今度は政府が間に入ったことによって、(進展への)可能性が随分強くなってきたと思いますけどね」
めぐみさんの母親・早紀江さん「私はあまり完全に(北朝鮮を)信用できないところがあって、なんとかいいようになればいいなと思って見守っているところですね」
さらに、76歳になった早紀江さんは「自分の手で娘を抱きしめたい」と話した。
早紀江さん「今、めぐみの方がうんと大きくなっていて、こちらの方が小さくなっているから、もう抱きしめられないかもしれないっていう思いを時々持っているんですけど、そのチャンスの日が来ることを、みんな(他の家族も)夢見てがんばっていらっしゃるんで。(Qあとは信じるだけ?)そうですね、信じるだけです」
家族会は、一刻も早い解決を改めて訴えるため、17日午後、特別集会を開くことにしている。