原子力規制委、有識者らと初の意見交換

発足から2か月がたった原子力規制委員会は21日、これまでの委員会の取り組みや姿勢について様々な立場の意見を聞くため、原発に慎重な立場をとる有識者らと初めての意見交換を行った。
環境エネルギー政策研究所・飯田哲也所長は「現状の体制や組織や仕事のやり方で、仮にああいう状況(福島第一原発事故)が防げるだろうか。2年前に戻った時、この組織があったとしたら、防げただろうか、防げる組織なのか、絶えず問いかける(ことが大事)」と述べ、規制委員会とその事務局である規制庁が官僚主義から抜け出し、海外にも通用する知識と経験を蓄積した人材を育成すべきだと主張した。
また、政府の事故調査委員会の委員を務めた作家・柳田邦男氏は、福島第一原発の事故調査はまだ終わっていないとして、規制委員会が調査を引き継ぐべきだと述べた。
規制委員会は、今後も様々な分野の有識者から意見を聞いて、原子力の規制行政に反映していく方針。