広島・尾道市で4人襲ったイノシシ捕獲か もし遭遇したら…専門家に聞く
広島・尾道市は16日、イノシシに襲われる被害が相次いでいることを受けて、緊急の対策会議を開催しました。もしイノシシに遭遇してしまったら、どうすればいいのでしょうか。専門家は「少しでも高い所に避難することが大事」と指摘します。
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広島・尾道市で15日、イノシシに襲われる被害が相次いで発生しました。勢いよく突進するイノシシの体長は1.5メートルほどで、体重は推定100キロ以上です。口元から鋭い牙が見えます。
現場近くで、イノシシがわなにかかっていました。市は人を襲ったイノシシとの関連性を調べています。
この事態を重くみた行政は16日、緊急対策会議を開催しました。市民への注意喚起や、今後の対策を協議しました。
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尾道市では15日、屋外にいた40代から80代の男女4人がイノシシに襲われました。
1件目は午前10時すぎ、路上でイノシシが男女2人に激突しました。2人は溝に転落し、頭などから出血するケガをしました。
2件目は、そのわずか15分後でした。800メートルほど離れた場所で、女性2人が太ももなどをかまれました。
尾道市では、頻繁にイノシシの姿が目撃されていました。市によると、人的被害がこの地域で起きたのは8年ぶりということです。
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もしイノシシに遭遇してしまったら、どうすればいいのでしょうか。
安佐動物公園 飼育・展示課 畑瀬淳さん
「イノシシが(時速)40キロをはるかに超える速度で走ってくると、(人は)逃げ切れないと思ってもらっていいと思います」
もしイノシシに遭遇した場合は、少しでも高い所に避難することが大事だということです。尾道市では、今後も警戒を続けるということです。