島唯一の診療所が“不正請求” 保険使えない事態に…長崎・松浦市
長崎県北部、松浦市の青島にある島唯一の診療所で、住民を不安にさせる出来事が起きました。
島の住民
「(診療所が)閉鎖になるって聞いたんですよね。大変だと大騒ぎになりました」
3年前まで、この診療所の所長を務めていた75歳の医師が、保険医の登録取り消し処分を受けたのです。九州厚生局によると、医師(75)は自身が服用する薬を入手する目的で、実際には行っていない保険診療を行ったと偽装。診療報酬を不正に請求するなどしたといいます。その額、2019年からの約1年間で約68万円。
島の住民「びっくりしたのが正直なところ。知らないところで、そんなことがあったんだという感じ」
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今回の件について、医師(75)は「持病があり自分の薬が欲しかった」と、不正請求を認めているといいます。診療所は、今後も患者を受け入れますが、この影響で、来月1日から5年間、患者に保険が適用されないことになりました。
ただ、島の住民で国民健康保険などの被保険者は、松浦市が医療費を一時立て替える形とし、今まで通り一部負担で受診できるということです。