福島第一、海水から放射性ストロンチウム
福島第一原発で、放射性物質に汚染された地下水が海に流出している問題で、東京電力は先月31日夜、海水から放射性ストロンチウムが検出されたと発表した。
ストロンチウムが検出されたのは、高濃度の放射性物質が検出された観測用の井戸から約300メートル離れた場所。6月26日に採取した海水から1リットル当たり7.4ベクレルが検出された。これは、国が定める海への放出基準である30ベクレルは下回っている。
一方、別の場所の海水からは、1リットル当たり3100ベクレルの放射性トリチウムが検出された。この数値は国が定める海への放出基準である6万ベクレルは下回っているが、これまで検出されたうち最高だった2300ベクレルを上回る数値。
東京電力は、原因について「あらゆる可能性を考えている。今後、よく見極めていきたい」と話している。