高濃度の汚染水、海へ流出 福島第一原発
東京電力は、福島第一原発の側溝を通じて、高い濃度の汚染水が海に流れ出たと発表した。
22日午前10時ごろ、福島第一原発の側溝で高濃度の放射性物質を検知したことを示す警報が鳴った。東電が調べたところ、21日に採取した水では、1リットルあたり40ベクレルだった値が、最大で7200ベクレルほどに上昇していた。
東電は、警報が鳴った後、海につながる排水口の弁を閉じ、汚染水の移送作業なども停止したが、少なくとも港の湾の中に高濃度の汚染水が流れ出したとみている。
今のところ、タンクや配管からの汚染水漏れは確認されておらず、東電は、汚染水がどこから側溝に流れ込んだのか調べている。