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“明治の産業遺産”世界遺産の推薦候補に

2013年8月27日 21:46
“明治の産業遺産”世界遺産の推薦候補に

 2015年度の世界文化遺産への登録に向け、政府の有識者会議は27日、福岡県の八幡製鉄所など現在も稼働中の資産も含めた「明治日本の産業革命遺産」をユネスコ(国連教育・科学・文化機関)に推薦する候補とすることを決定した。

 「明治日本の産業革命遺産」は、現在も稼働している八幡製鉄所や長崎県の三菱重工長崎造船所など8つの県の28の資産から構成されていて、幕末から明治時代にかけての日本の重工業の発展を示す産業遺産群。

 27日の会議では有識者から、明治からの産業発展の礎となった点を「高く評価する」などの発言もあり、「明治日本の産業革命遺産」を世界文化遺産の推薦候補とすることを全会一致で決めた。

 ただ、2015年度の世界文化遺産への推薦候補としては、文化庁も「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」をキリスト教伝来と信仰の歴史を示すものとして推薦することを決めている。

 推薦は原則として各国1件とされていることから、政府は来月末までにどちらかに絞り込むことにしている。