何の変哲もない川に…大量のサケ遡上 新潟

新潟県長岡市の水田地帯を流れる猿橋川に、約120匹のサケが遡上(そじょう)しているのが見つかった。これだけの数が遡上するのはこれまでにないことで、地元の漁協関係者は首を傾げている。
猿橋川は、長岡市の水田地帯を流れる川幅7メートルの何の変哲もない川。この川に先週、たくさんのサケが遡上しているのが見つかった。長さ150メートルほどの間に120匹ほどのサケが確認されている。サケが時折、胴体をくねらせ、水しぶきをあげる姿も見られる。
以前からサケの遡上は見られたが、地元の漁協関係者も「これだけたくさんのサケが遡上するのは珍しい」と話す。
魚沼漁業協同組合・山岸三郎理事「私も(漁協の)組合員になって30年になりますが、初めてです。これだけ見るのは久しぶりです」
サケは、信濃川との合流地点からだけでも22キロを遡上してきたことになる。漁協の関係者からは、今年夏に長岡市に被害を出した大雨が関係しているのではという推測も出ている。
山岸理事「今回、川が荒れたり天気が悪かったり大被害がありましたからね。それで復活…やっぱり何か卵がなければ(この場所に)戻らんと思うんでね」
漁協ではサケはとらず、今後、地元の小学生などに見学してほしいと考えている。