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サケ・マスの流し網漁禁止法案を可決 露

2015年6月25日 1:59
サケ・マスの流し網漁禁止法案を可決 露

 ロシア上院は24日、200カイリ内でのサケ・マスの流し網漁を禁止する法案を可決した。今後、プーチン大統領の署名を経て成立するが、日本の漁業関係者にとっては大きな痛手となる。

 この法案は、資源保護などを理由に来年1月からロシアが排他的経済水域(=EEZ)の200カイリ内でのサケとマスの流し網漁を禁止するというもので、ロシア上院は24日の本会議で可決した。すでに下院は通過しているため、今後はプーチン大統領が署名すれば法案は成立する。200カイリ水域での流し網漁は日露間の協定に基づいて日本漁船の漁も認められており、禁止されると北海道などで約250億円の経済的損失が出るとされている。

 ロシア側にはウクライナ情勢で制裁を続ける日本を揺さぶる狙いもあるとみられ、安倍首相は24日、プーチン大統領と電話会談し、漁業者の懸念を伝えた上で漁を継続できるよう配慮を求めた。