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露大統領が署名、流し網漁禁止法案が成立

2015年7月1日 21:06

 ロシアのプーチン大統領は、日本の漁船も操業する200カイリ内でのサケ・マスの流し網漁を禁止する法案に署名し、法案は成立した。ロシア政府が1日に発表したもので、署名は先月29日付だという。

 この法案は、資源保護などを理由に来年1月からロシアが排他的経済水域(=EEZ)の200カイリ内でのサケとマスの流し網漁を禁止するというもので、先月、ロシア下院と上院を通過。安倍首相は先月24日、プーチン大統領と電話会談し、漁業者の懸念を伝えた上で漁を継続できるよう配慮を求めていた。こうした中、プーチン大統領は先月29日付で法案に署名したという。

 ロシア200カイリ水域での流し網漁は、日本とロシアの間の協定に基づいて日本漁船の漁も認められており、来年1月から禁止されることで、北海道根室市は「北海道東部で約250億円の経済的損失が出る」と試算している。ロシア側にはウクライナ情勢で制裁を続ける日本を揺さぶる狙いもあるとみられ、今後、日露の二国関係に影響が出る可能性がある。

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