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露下院 サケ・マス流し網漁禁止法案を可決

2015年6月11日 1:44

 日本の漁船も操業するロシア200海里内でのサケ・マスの流し網漁を来年から禁止する法案が10日、ロシア下院で可決された。今後、上院の承認とプーチン大統領の署名が焦点となり、日本政府はロシア側に漁の禁止を見送るよう働きかけることにしている。

 この法案は資源保護などを理由に来年1月からロシア200海里内でのサケ・マスの流し網漁を禁止するというもので、ロシア下院は10日の本会議で賛成多数で可決した。今後、上院での承認を経てプーチン大統領が署名すれば来年1月1日からロシア200海里内での流し網漁が禁止され、北海道の根室を中心に戦前から続いてきた北洋サケ・マス漁がことしで最後となる可能性がある。

 根室市は、加工や流通などの関連産業を含めると200億円を超える被害が出ると試算するなど、地域経済に大きな打撃なることが懸念されている。日本政府は今後もロシア側に禁止の見送りを働きかけることにしている。