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「改ざん」や「ねつ造」について小保方氏は

2014年4月10日 0:19
「改ざん」や「ねつ造」について小保方氏は

 STAP細胞の論文で画像に不正があったと認定された理化学研究所の小保方晴子ユニットリーダーが9日午後、大阪市内で記者会見を開き、「改ざん」や「ねつ造」と認定された部分について、記者の質問に対し次のように答えた。


【改ざん(切り貼り)について】

 小保方氏「結果自体が正しく提示されているので、問題がないと考えておりました」

 Q「見栄えよくしようと、意図を持ってそれをやってしまったということは、科学的には、それだけで批判を免れないことだと思うが」

 小保方氏「私が不勉強のままで、自己流でやってしまったことを、本当に反省しております」

 小保方氏はこのように述べる一方、あくまでも研究結果には影響がなく、改ざんにはあたらないとした。


【ねつ造について】

 博士論文に関連した別の実験画像を流用したとして「ねつ造」と判断された画像について、小保方氏は、博士論文からではなく、ミーティングに使った画像を取り違えた“単純なミス”だと主張。

 小保方氏「何度も何度もパワーポイント内でデータをまとめ、バージョンアップしてデータを集めていましたので、そこに載っているデータを安心しきって、論文のフィギュア(図式)のほうに載せて使ってしまいました」

 小保方氏は、既に正しい画像を調査委員会に提出しているというが、何をもって“正しい”としているのか?

 小保方氏「自分でやった実験ですので、自分で書いたノートですので、そこには自信は、もちろん、当然ございます」


【実験ノートの提出が2冊だけだったという点について】

 小保方氏「ノートの提出自体を、突然その場で求められたので、そのときにあったノートが2冊だったということ。少なくとも4冊、4~5冊あると思います」

 Q「お持ちのノートを公開する考えはあるのか?」
 小保方氏「秘密実験等もたくさんありますので、ちょっとすべての方に公開する気持ちはありません」


【論文の撤回について】

 理化学研究所が求めている論文の撤回についてはどう考えているのか?

 小保方氏「論文の撤回というのは、国際的には、その結論が完全な間違えであったというふうに、国際的に発表することになると思います。やはり私は、この結論が正しい以上、そのことを世界に発表するというのは、正しい行為ではないのではないかと考えています」

 一般的に科学界では、不正を指摘された上で論文を取り下げることは、研究者生命にもかかわるという。