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48年ぶり…袴田巌さんが故郷でVサイン

2014年5月27日 15:07
48年ぶり…袴田巌さんが故郷でVサイン

 静岡地裁の再審開始決定を受けて釈放された袴田巌さん(78)が都内の病院から転院するため、48年ぶりにふるさとの静岡県浜松市へ戻った。

 袴田さんは認知症や拘禁症の疑いで、釈放後は都内の病院で療養していたが、27日午前、姉の秀子さんらに付き添われて浜松市に向かった。新幹線の車内では扇子をあおぎながら静かに外の風景を眺め、特に乗り物酔いする様子もなかったという。

 27日午後0時半過ぎ、袴田さんは元気な様子でVサインを掲げてJR浜松駅に降り立つと、支援者や同級生らの出迎えを受け、48年ぶりにふるさとの地を踏みしめた。

 「(Q気分はいかがですか?)悪いことはない。浜松に来て一段落」-会見ではこう話した袴田さんだが、ふるさとをしっかり認識できているかは分からない様子で、この後、市内の転院先の病院に向かった。