患者100人に放射線誤照射 東海大学病院
神奈川・伊勢原市の東海大学医学部付属病院が、子宮頸(けい)がんなどの女性患者100人に対し、放射線治療を照射位置がずれた状態で行い、このうち7人が放射線の影響で有害な症状を発症した可能性があると発表した。
東海大学医学部付属病院によると、2007年から去年にかけて、30歳から89歳の子宮頸がんなどの女性患者100人に対し、照射位置が約3センチずれた状態で放射線治療を行っていたという。第三者委員会が調査したところ、このうち有害な症状が出た可能性のある患者が7人いて、70歳と63歳の女性は尿道が狭くなったり、部分的に壊死したりするなどの重症だという。
照射位置がずれた原因は、担当者の交代や装置の設定ミスという。病院は再発防止を徹底することにしている。