夫の父親からの精子提供で子供118人誕生
長野県の諏訪マタニティークリニックで夫が無精子症の夫婦に、夫の父親から精子の提供を受け、子供をもうける治療を行い、79組が出産、118人の子供が生まれていたことがわかった。
これは夫が無精子症の夫婦に行われる治療で、夫の父親から精子の提供を受け、妻から取り出した卵子と体外受精を行った後、妻の子宮に受精卵を戻す不妊治療。諏訪マタニティークリニックによると、1996年から去年までに、夫の父親から精子の提供を受け治療した夫婦は110組で、うち79組から118人の子供が生まれたという。匿名の第三者から精子提供を受け人工授精を行う不妊治療は、65年前から行われている。
諏訪マタニティークリニックの根津八紘院長は、「体外受精の方が人工授精よりも妊娠率が高い。適切な情報提供とカウンセリングのもと、治療法や精子提供者が匿名か特定者かなど選択できることが望ましい」と話している。31日の学会で発表する予定。