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上納文化「ダサくて最悪」みたらし加奈にきく性暴力に“第三者”ができる「きそちしき」

2025年3月31日 3:12
上納文化「ダサくて最悪」みたらし加奈にきく性暴力に“第三者”ができる「きそちしき」
ハラスメントに居合わせたら、性被害の相談を受けたら、どうすればいいのでしょうか。性暴力や性的同意に関する情報を配信するNPO法人「mimosas」で代表副理事を務めるみたらし加奈さんにききました。

性被害や性暴力に関する全国共通の相談窓口。「#8891」に電話をかけると、通話料無料で相談でき、医療機関や法的機関の紹介などの支援が受けられます。被害者に代わって、第三者が相談することもできます。

※性暴力についての記事です。自身の判断で無理せず読んでください。

◾️性暴力やハラスメントに居合わせたら思い出したい「きそちしき」

報道局ジェンダー庭野めぐみ解説委員:
性被害を避けるには、どうすればよいですか?

臨床心理士・公認心理師 みたらし加奈さん:
被害を避けることができたらいいのですが、残念ながら被害に遭う方にできることはないです 。周りの人が「行動する傍観者」(=アクティブバイスタンダー)になり、介入することが1番大事になってきます。そこで、mimosasでは、アクティブバイスタンダーになれる方法の頭文字をとって「きそちしき」として、発信しています。

「き」は、記録する。今後、何かしらのアクションにうつしたくなったときのために、周囲の人が証拠を保全しておくことも重要です。

「そ」は、気をそらす。例えば飲み会であれば、「何か飲まれますか?」と声をかけたり、飲み物を倒してどさくさにまぎれて席を替えるなどです。

「ち」は、直接介入。「やめましょう」とか「セクシャルハラスメントですよ」などと加害者に直接言うことです。

「し」は知らせる。加害者と立場や体の大きさなどが同じくらいの人に「こんなことが起きているので対応してください」と知らせることです。

最後の「き」は、気にかける。その場で介入できなかったとしても、後で「大丈夫だった?」と声をかけるなどです。

厚生労働省担当 馬野恵里花記者:
他の人にお願いすることも大切なんですね。

庭野:もし被害に遭ってしまった時、自分のためにできることはありますか?

みたらし:10年後、20年後、告発したくなったり、裁判を起こしたくなったりする可能性があれば、証拠を保全しておくことです。ただ、服やメッセージの履歴を自分のデータフォルダーに残しておくのは結構きついんです。

庭野:消し去りたい。洋服も捨ててしまいたいとなりますよね。

みたらし:体も全部洗ってしまいたい気持ちになりますが、まずは医療機関に行って、証拠を採取してもらうことが大切です。

もし、それも難しくて「この証拠、取っておきたいけど、捨てたい」といった複雑な思いがあるときは、公認心理師などに「これ預かってもらえませんか?」 みたいな感じで言っておくのも保全の1つの方法です。

公認心理師などはカウンセリングに(来ていた人が)来なくなった時から、2年間は必ず情報を保持しておかなければいけないし、あるいは継続して来ているのであれば、ずっと大切に(情報を)保管しておくので、自分のためにできる方法の1つではあると思います。
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■第三者の立場でどう声をかける?
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