石原環境相 会議で栃木最終処分場の説明へ
原発事故の影響で発生した、放射性物質に汚染されたごみ「指定廃棄物」の最終処分場について、環境省は、栃木県の候補地を塩谷町として提示した。
塩谷町役場には30日午前、最終処分場に反対する住民らが集まる中、環境省の井上信治副大臣らが訪れた。そして見形和久町長らに対し、県内で発生した「指定廃棄物」の最終処分場候補地として、塩谷町寺島入にある国有地を提示した。
井上副大臣「生活空間や水源との距離などを総合評価した結果であること。(塩谷町寺島入を候補地とした)詳細調査を行うことが処分場の設置を意味することではない」
福島第一原発事故の影響で発生した、放射性セシウムの濃度が1キロあたり8000ベクレルを超える「指定廃棄物」について、環境省は5県(宮城、茨城、栃木、群馬、千葉)について、県内で最終処分場を新設するため候補地の選定をすすめている。
塩谷町では基準値を超える廃棄物はほとんど発生しておらず、今後住民の反発が強まることも予想される。
見形町長「私としてはこれを認めるわけにはまいりませんので、明確に反対させていただいた」
石原環境相は、31日に開かれる栃木県の市町村長会議で選定過程などについて説明し、改めて理解を求めることにしている。